−群大なごみサロン訪問記

間もなく3周年を迎えます。今年は12月21日(水)13時〜15時が最後です。会場は、群大病院の患者支援センターの一角です。(問い合わせ先027−220−7858)
ウクレレ上手なSさんのリードで、クリスマスソングなどを合唱し、リラックスしてからはじめる計画です。
サロンを知らせる院内放送が始まり、入院中の方がだいぶ増えました。この日の参加者は24〜5人でした。
参加者は、必ずしも穏やかな方ばかりではありません。これから治療がはじまる方、治療中の方、一段落した方とまちまちです。ご家族の方はつらい思いをおして参加されています。
自身も患者のUさんが、初参加の方にも気配りしながら進行しますので、帰りには携帯番号を交換し合ったりでガン友が急増中です。
サロンは、患者のおしゃべりに目配りし、必要なときに確かなシグナルを確実に発信してくれる専門家(看護師、SMW、Dr等など)に見まもられています。単なるおしゃべり会ではありません。がん体験者のなかには、自分の経験が役に立つことを喜びとしてる方も少なくありません。
私はサロンで救われました。3.11では、目の前でその手を離さなければならなかった人達が沢山いた・・そう思えば私たちにはまだ時間がある。がんになったことは残念だけど、なってしまったからこそできた絆をこの先も大事にしたい。サロンの出合に感謝です。
だから、サロンを訪ねて良かったと思えるようになってほしい。笑いあり涙ありの活き活きとした場になるようお手伝いしたい。
さて、本日の会(11月30日のサロン)ですが。新しい顔ぶれがありましたね。深いお話は、涙されできなかったようですがきっと今一番お辛い所にいるのではないかと察しました。また、来てくれたら良いですね。
お一人お一人きっと様々な貴重な体験をお持ちで、それが一部の方だけで終わってしまってしまっては残念です。みなさん言いたい事が吐露できて(それを)受け取り、次に生きる希望に繋げる言葉を見つけて帰る。そんなエネルギーのもとになるように工夫したいものです。微力ですが。私も楽しんでこれからも参加しますのでよろしくお願いします。(Hさんの手記)
がんサロンは、こうした方々が次々と巣立つ巣箱なのかもしれません。
この日は、県庁の担当者も参加してくれました。
群馬県庁保健予防課でがん対策を担当しております。
県では、がんで命を落とす人を減らすため、また、がん患者さんやそのご家族の不安や苦痛を少しでも軽くするために、群大病院をはじめとするがん診療連携拠点病院など医療機関の整備や、がんの早期発見のためにがん検診の普及啓発などを実施しています。
日頃、がん対策に取り組んでいる身としては、なかなか県民のみなさんの生の声というのは聞くことができないため、自分のやっている仕事は、本当に県民のみなさんの役に立てているかと自問することがございます。
そのような中で、こうした機会にがん患者さんやそのご家族と交流させていただき、普段仕事をやっている上ではあまり聞くことの出来ない生の声をお聞きできることは、大変ありがたいことであると感じています。本日はたくさん勉強させていただきたいと思います。よろしくお願いします。と挨拶を結びました。誠に心強い思いです。

またご参加頂いた患者支援センター長の酒巻哲夫教授は、がんサロンの方々の話は本当に新鮮な意味を私にもたらします。わずかなスタッフのみが、この話を聞いているのではもったいないのですが、そうかといって、誰にでも聞かせてよいというわけにもいかず、いつも考え込んでしまいます。
部屋が狭くなってしまいましたので、次回からは、真ん中のテーブルを小さくするようにスタッフと相談しました。とのコメントをお寄せ頂きました。

ぐんまがん連協発行のニュースレターに掲載された。半年ほど前のなごみサロン訪問記です。ご一緒にご覧ください。
http://www.gunma-hf.jp/kouhou/gankokuhuku_pdf/GanKyougikai_26.pdf