「[群馬のがん情報]−がん患者ミーティング2011開催

11月26日(土)13:30〜群馬県がん患者ミーティング2011が前橋市の(財)群馬県健康づくり財団6階大会議室で開催されました。
今年のテーマは〜がんに負けないために、体験者・支援者からの提言〜でした。
そして「患者も家族も、医療従事者も行政担当者も、みんなで集まって語り合い、勇気と元気を分かち合いましょう。この集会を通じて、みんなで力を合わせ、群馬のがん対策を一歩でも前進させましょう」と呼びかけました。
いまだ、会場とスタッフの提供・事務局体制など(財)群馬健康づくり財団の支援に大きく依存していますが、群馬県がん患者団体連絡協議会(がん連協)が主催するようになって今年で3年目。少しづつですが、がん患者団体としてその重責を担い始めたような気がします。
本田摂子会長(がん連協)は開会挨拶で、がん条例ががん患者とその家族にとって力強い味方となりつつあります。がんサロンなどもずいぶんと広がり、患者・家族と医療提供者の協働が少しづつ実り始めました。これを大きな実りにしましょう。と呼びかけました。
耳下腺癌を発症し、まだ1年ちょっと、12月から復職する原優子さんは二人のお子さんとご主人に見守られながら「何もかも自分一人で抱え込まず、家族や仲間に自分をさらけ出しながら、支えあって行けばの思いでがん患者会『ひまわりの会』に入会し、みなさんに思いの一端をお話しする気になった」と語りかけました。伊勢崎ひまわりの会のベテラン会長、板垣弘美さんは手作りのパワポを操りながら「伊勢崎市民病院におけるがん患者サロン“オアシス”」の模様をユーモアを交え紹介しました。「目的を持った」運営が大事ですねと「つぶやく」声に、生きた実践の持つ力を感じました。
群馬ホスピスケア研究会の阿藤悦子看護師は看取りの経験から患者・家族の思いを語りましたが、重い課題にまぶたを閉じ唇を噛み締める方もいて、緩和ケアという言葉と実態の乖離を思い知らされました。
休憩のあと、席を並べ替え交流茶話会となりました。
群馬県からがん対策室の岡部主監と平井主任、群大名誉教授の山中英壽さん、黒澤病院院長、群大相談支援センター看護師はじめたくさんの医療関係者や行政、患者会関係者、報道関係者など50名余がなごやかに歓談しました。
翌日、上毛新聞と朝日新聞がその模様を報道しましたので、私のところにも「やってよかったと思います」などの電話を頂戴しました。
群馬県健康科学大学の狩野太郎准教授は、がん連協産みの親のお一人で今年も進行役でミーティングをもり立てて頂きました。ありがとうございました。来年はもっと多くの皆さんとの協働が進むよう工夫しなければなりませんね。(葱)