−がん患者の就労状況・社会復帰に関する調査

がん患者の就労問題に関する最新情報が以下のページでご覧になれます。ご参照頂ければ幸いです。
【2012年5月25日】昨年11月28日より、山形県がん診療連携拠点病院で受診・受療中のがん患者の皆様を対象として「がん患者の就労状況・社会復帰に関する調査」(山形大学蔵王協議会主催)を実施致しました。合計1,163名の方からご回答を頂戴することができました。御協力、真にありがとうございました。本日、記者会見を行い、結果の概要を公表致しました。
がん患者の就労支援・社会復帰に関する調査結果
http://itohiro.blog42.fc2.com/blog-entry-29.html

−がん患者の就労問題の研究班が見つかりました

<がん患者塾>で就労問題をご経験された方は体験をお寄せくださいと呼びかけましたところ、昨日になって下記の研究チームがあることがわかりました。ご参照ください。
働くがん患者と家族に向けた包括的就業支援システムの構築に関する研究
http://www.cancer-work.jp
また、相談支援・情報提供専門分科会の中心テーマとなっていますピアサポーターに関する記事が赤旗日曜版(6月3日号)の9ページに掲載されています。−「がんと生きる」ピアサポート、体験者同士で支え合い。不安な時の助言心強い−が掲載され、山梨まんまくらぶの若尾さんと国立がん研究センター・がん対策情報センター室長の高山智子さんを取材した記事のようです。

−就労問題などの体験をお寄せください

H24年5月28日(月)県庁29階295会議室で第3回相談支援・情報提供専門分科会が開かれ傍聴しました。
がん対策室が、次期「群馬県がん対策推進計画(H25年度〜29年度)」の全体構成(案)と、がんに対する相談支援と情報提供及、がん患者の就労を含む社会的な問題の二つの骨子案を示し、それにもとづく協議が行われました。
相談支援と情報提供では、県のホームページトップ「安心・安全情報」の「がん対策」から提供する情報が見られると説明、工夫の跡が伺えるページとなりました。
この関係では、「ぐんまの安心がんサポートブック」を増刷、配布が始り傍聴者にも配られました。いずれもがん条例にもとづく「安心してくらせる群馬」を目指すとりくみの一貫ですが喜ばしいことです。
まだ、情報は限定的ですが、がん患者・家族と医療提供者・行政が協力しあい、治療と療養の質が増すたびに発信できる情報が豊かになる仕組として注目されます。

がん患者の就労を含む社会的な問題では、どのようなニーズがあるのか、それをどうすくいあげるか、といったことの議論が先行し、患者会委員に具体例のお尋ねがありましたが、現在の患者会には就労している方の参加が少なく、その方々も例会などへの参加が困難なため、適切な情報を提供しづらかったように感じました。
就労問題などをしっかり書き込んでもらうためには、がん連協などがこの問題にもう一歩踏み込みリアルな実態を提供していくことが急ぎのようです。
国の協議会などでは患者代表や研究者の発言を通して、何がどのように求められているかはだいぶ明らかになってきていますし、その資料なども公開されています。関連するページと資料のごく一部をご紹介します。
第29回がん対策推進協議会資料(平成23年12月12日) 資料7−働く世代のがんに対する課題
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001xsv8-att/2r9852000001xt1g.pdf
「第29回がん対策推進協議会」における就労・経済負担、サバイバーシップに関する委員からの意見のまとめ
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001ynll-att/2r9852000001ynpc.pdf
桜井なおみさんの講演録 2011年7月24日(日)開催第9回日本臨床腫瘍学会学術集会市民公開講座 「知っていますか? がん患者が直面する体・心・社会の問題」
http://www.cancerchannel.jp/posts/2011-07-24/5485.html

また、群馬ではがん条例が手がかりになるのではないかと思います。群馬のがん条例は全国に先駆け事業者の責務を条文に書き込みました。
(事業者の責務)
第五条 事業者は、従業員ががんを予防し、又は早期に発見することができ、本人又はその家族ががん患者となった場合であっても働きながら治療を受け、療養し、看護し、又は介護することができる環境の整備に努めるものとする。となっています。
がん条例が施工されて1年半。この間に県庁職員など県が事業者となっている分野で、就労者やその家族ががんになったケースはどのくらいあるのでしょうか。発生の数、その程度、どのように配慮することで治療や必要な介護に専念できたのか、あるいは復帰できたのか、場合によってはどうしたケースで退職などのやむなき事態に至ったのか。こうしたデーターは、就労条件の厳しい中小・零細企業の場合ならどうなるのだろうかを類推する貴重なデーターになりそうな気がします。また、人事管理などの行き渡った大手企業等に情報提供をお願いすることも必要かもしれません。
協議の中で、県のがん対策室は各拠点病院の相談資料から就労に関する相談件数をカウントし全体の相談件数との比率を紹介していましたが、相談者全体に占める高齢者の比率が高いため就労している年齢層の切実性が必ずしも浮かび上がらないのではと思いました。

このページを掲載したのはがん患者・ご家族のみなさんの就労問題に関するリアルな体験や、そのことに直面した経験からどのような対策が必要かといった意見をお気軽にメール(ntosi@dan.wind.ne.jp)までお寄せいただきたいがためです。有効に生かしたいと思います。宜しくお願いします。

−群大なごみサロン訪問記

間もなく3周年を迎えます。今年は12月21日(水)13時〜15時が最後です。会場は、群大病院の患者支援センターの一角です。(問い合わせ先027−220−7858)
ウクレレ上手なSさんのリードで、クリスマスソングなどを合唱し、リラックスしてからはじめる計画です。
サロンを知らせる院内放送が始まり、入院中の方がだいぶ増えました。この日の参加者は24〜5人でした。
参加者は、必ずしも穏やかな方ばかりではありません。これから治療がはじまる方、治療中の方、一段落した方とまちまちです。ご家族の方はつらい思いをおして参加されています。

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「[群馬のがん情報]−がん患者ミーティング2011開催

11月26日(土)13:30〜群馬県がん患者ミーティング2011が前橋市の(財)群馬県健康づくり財団6階大会議室で開催されました。
今年のテーマは〜がんに負けないために、体験者・支援者からの提言〜でした。
そして「患者も家族も、医療従事者も行政担当者も、みんなで集まって語り合い、勇気と元気を分かち合いましょう。この集会を通じて、みんなで力を合わせ、群馬のがん対策を一歩でも前進させましょう」と呼びかけました。
いまだ、会場とスタッフの提供・事務局体制など(財)群馬健康づくり財団の支援に大きく依存していますが、群馬県がん患者団体連絡協議会(がん連協)が主催するようになって今年で3年目。少しづつですが、がん患者団体としてその重責を担い始めたような気がします。

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−県立がんセンターに緩和ケア病棟が

群馬のがん条例ができて間もなく1年です。11月21日県立がんセンターで、緩和ケア病棟に関するがん患者団体との意見交換会が開催されました。
この会は、がん条例9条三項の「緩和ケアに必要な病床の確保」のため、国に「特例病床の承認」を働きかけていましたが、県立がんセンター内に25床(敷地内独立棟2階建て)の設置を承認する内示があり、具体化にあたりがん患者団体と県、県立がんセンター関係者の意見交換の目的で開催されました。

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−がん対策推進計画の変更?の提案について

群馬県がん対策推進協議会(平成23年度)が6月13日に開催され議事録が公開された。協議会の主な目的は群馬県がん対策推進計画の変更(平成24年=2012が中間年)にありそうだ。議事録では読み取れないが協議会に配られた「群馬県がん対策推進計画の変更スケジュール」(資料12)によれば、今回の協議会でがん対策推進計画検討部会を設置し、部会と協議会を重ね、来年(平成24年)12月までに計画の変更(案)を得たいとしている。

がん対策推進計画検討部会の協議事項は1.群馬県がん対策推進計画目標の進捗及び評価について2.群馬県がん対策推進計画の変更(素案)について、とされ、それぞれ4つの協議分野(がん医療・がん検診・がん予防、緩和ケア・在宅医療、がん患者相談支援・情報提供、がん登録)が示され、一部の部会は8月から協議が開始されるようだ。

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