−がん患者会 ひまわりの会のがんサロン(定例会)

昨年(2月)から毎月一回、最終の木曜日に群馬健康づくり財団の一室にがん患者が集い始めて一年たった。定例会と称しているが群馬県で最初に立ちあがったがんサロンのひとつだと思う。対象は会員とその紹介者と限られているのに、毎回10〜20名ほどの参加者で継続してきた。
特段のイベントもなく、参加者は勝手気ままに懇談し散ってゆく。居心地が良いらしく、参加者の大半はリピーターとなり、年の差を超え、同窓会や趣味の会みたいな気やすさでいつの間にか打ち解けあう。最近では毎回のように見学者が訪れる。見学者の大半は間もなく入会する。会を重ねるごとに、心配が影を潜め明るくなっていくように見えるのは欲目だけではないようだ。
いつも一定時間Drが参加してくれ、副作用や食事、排せつなどの心配を抱えた方の個別相談に乗ってくれる。
各人の主治医はみんな忙しそうで聞きたいことも遠慮しがちだが、ここでは違う。じっくり聞いてもらえる。相当滅入っている患者も1〜2回で笑顔を取り戻すのが嬉しい。同席しているだけでこちらまで楽しくなる。Dr以外にも、看護師や保健師などの専門職の方のサポートも得られる。
群馬健康づくり財団の手厚いサポートがそうしたことを可能にしてくれている。県内11の連携拠点病院や市町村、保健所などがちょっと手を添えてくれればこうしたがんサロンを無数に立ち上げられるのに。そうすればいかにたくさんのがん患者がいようと、情報不足、知識不足に悩む患者をなくすことができるだろう。
がんサロンのリピーターや常連はやがて各地のがんサロンで何らかのお手伝いが出来る自立した患者になって行けそうな気がしてきた。
今年は、がん克服者の全国組織でもある全国喜びの会総会が群馬県水上温泉で開催される。ひまわりの会で体験したがんサロンのことなどを語り伝えることも一つの貢献になるかもしれない。
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