−テーマは「地域の条例と予算を動かす」

11月6〜8日の日程で「2010がんサミット秋」が東京で開催されました。今年のテーマは「地域の条例と予算を動かす」でした。
毎年春と秋に開催され今回が4回目です。参加のハードルが高く患者・家族、支援者は都道府県の協議会委員だけでしたが、今回から今までに参加したことのない県に限って応募枠が設けられました。勧めもあって応募し、参加してきました。思ったより規模も大きく参加者も多彩で豊かな内容に感動しました。
*参加者の構成=全国のがん対策推進協議会等の患者関係委員および公募を経て集まった患者リーダー39人(29都道府県)・都道府県県議会議員32人(20都道府県)・都道府県庁のがん対策担当者17人(11都道府県)・国会議員16人など。(主催者発表
秋田県は患者2名、行政4名、それに県議と地元マスコミ(魁)記者1名を加え、まさにオール秋田というべき代表団を派遣してきました。いまや患者・家族、支援者と行政の組み合わせが標準で、それに県議、さらに地元マスコミが加わる方向に進化しているようです。
隣り合わせた、秋田県健康福祉部健康推進課がん対策推進チームリーダー(課長級)の金子治生さんは、「当初は日本医療政策機構との距離感が難しかったのですが、参加したことでがん対策推進には欠かせないとがわかり今回も公務出張できた」そうですから、がん対策の地域間格差は医療水準に留まらず、がん条例の有無、地域のがん予算の規模、がん対策に立ち向かう推進体制・サポータ体制などなど、思いのほか広範囲で刻一刻とひらいている現状を垣間見た思いです。
幸い群馬は間もなくがん条例が成立する予定ですが、果たしてがん患者の思いがどこまで盛り込めるか、これからが大事な局面です。
3日間の内容は、主催者のHPや各参加者の発信を待って順次紹介したいと思いますが、まずは初参加で目を引いた部分に絞って速報しました。
添えた写真は参加者の記念撮影、宿泊したホテル、新芝運河のほとりの遊歩道でみかけたノボタン、それに絶えることなく行き交う巨大な鉄道線路網です。