−群馬のがん条例、間もなく

群馬県では間もなく開会される11月議会に「がん条例」が議員提案されます。
議員のみなさんは、条例の制定めざし「がん対策特別委員会」を立ち上げ、がん患者はじめ各会各層の要望収集に留まらず、遠く島根県などこの分野の先進県を視察され、文案を練りあげてきたようです。
このほど条例骨子案を拝読する機会に恵まれました。このような機会に遭遇するのも何かのご縁、先日がんサミット2010秋に参加したこともあって、若干の感想を添えることにしました。ご意見をお寄せ頂ければ幸いです。
「群馬のがん情報」さんが整理した「8県がん条例の内容」の後に成立した鳥取、岐阜が群馬の骨子案にかり影響を与えていますね。ありがたい事です。
事業者の責務で「事業者は…本人または家族ががん患者となった場合…働きながら治療し、療養し、看護する…環境に整備に務めるものとする」とし、努力義務ながら今日、焦眉となっている課題に切り込んでいただけたのは感動ものです。みなさんのご要望に100%答えたかたちで今後の制定にも多大な影響をあたえるように感じました。
群馬のがん条例の骨子案の「財政上の措置」が出色です。「…必要な財政上の措置を講ずるものとする」と明記し、岐阜県の条文にあった「…よう努める…」の努力義務を取り除きました。法規上のチェックで消されないことを乞い願うばかりです。
加えて神奈川、愛媛、鳥取などが組み込んだ「見直し条項」が入ると、本当に心強いのですが。例えば愛媛は「知事は実施状況を定期的に見直し必要な措置を講ずる」としています。2010がんサミット秋でも、一旦成立したあとの追加が如何に困難かとるる語られました。見直し条項が如何に大事かの例証を、既に成立した諸県の代表が示しました。取り入れる努力が求められます。
鳥取は「見直し条項」を附則で加えました。群馬も諦める段階ではありません。その見直しに「がん対策推進協議会」が係われるようになるとなおいっそう希望がわきます。
「絵に描いた餅」にしない決め手が「見直し条項」と「がん対策推進協議会」の構成と運営に託されそうです。
残された日々は多くありませんが、より良いがん条例の制定めざし、ご一緒しましょう。