−がん連協が要望書提出

がん連協が平成22年10月29日に県議会議長関根くに男氏に群馬県がん患者団体連絡協議会がまとめた要望書「群馬県がん対策推進条例」を提出しました。私が勝手に公開もできず思案していました。最近ニュースレターに載りましたので遅まきながら。ご活用の程を。
はじめに
近県に先駆け、議員からの発議による「(仮称)群馬県がん対策推進条例」の制定に向け、特別委員会が発足し活発な活動を開始されましたことに対し、心から感謝と敬意を申し上げます。
この条例が、群馬県のがん死亡率の減少と、すべてのがん患者と家族の苦痛軽減および生活の質向上に役立ち、多くの県民が「がんに強い群馬」「がんになっても希望を持って生活できる群馬」を実感できる内容となることを切に希望いたします。患者・家族・支援者などの立場から、下記の通り要望を提出させていただきます。
要望
1.県内どこにいても安心して最良の医療が受けられる体制の整備。そのためにも、医療機関や医療従事者のネットワークの充実や、地域がん登録の推進を図ってください。
2.気軽に立ち寄れる『がん相談支援センター』の整備。そこでは、分かりにくい医学用語や治療法の解説、困りごとや悩みごとの相談に対応し、役立つ学習資料も整備してください。
3.一般県民やがん患者・家族に役立つがん対策Webページの開設。群馬県がん対策推進計画の紹介、患者や家族に役立つ情報リンク集、講演会やイベントの紹介、患者会活動の紹介や群馬県のがん関連統計などを紹介する県公式Webページを整備してください。
4.患者・家族同士の仲間づくりや情報交換に役立つ「患者会」や「患者サロン」活動の支援と推進。活動場所の確保や専門知識の提供、活動資金の助成など、「患者会」や「患者サロン」の活動を応援してください。
5.早期発見・治療に役立つがん検診の推進。早期発見で治癒が期待できるがんについては、がん検診受診率50%を実現できるよう行政はイニシアチブを発揮してください。
6.若者が新たにタバコを吸い始めない環境の整備。職場や学校、大学では若者の喫煙防止と喫煙者の禁煙の支援に特段の努力を注いでください。
7.「がんに強い群馬」をめざした積極的ながん予防対策の推進。がん予防教育を中学生から開始するなどの先駆的な取り組みや、国や市町村と連携し子宮頸がん予防ワクチンの公費負担を検討し、予防可能ながんをしっかり予防できる県民を育ててください。
8.がんと闘う子どもや親、小児がん経験者の交流支援。大人のがん患者だけでなく、がんと闘う子どもや親、小児がん経験者の交流や支え合いの活動を応援してください。
9.病気が進んでも安心して日常生活を続けられる環境作り。在宅ケアが必要になった時には、開業医、訪問看護師、ホームヘルパーのみなさんなどから、安心して必要な援助が受けられるよう、地域のネットワークづくりを推進してください。
10.がん対策に対する県民意識の向上。多くの県民が、がんの予防や早期発見、がん医療に関心を持てるよう、広報活動やPRイベントなどを通じて情報を発信してください。
11.がん対策推進に向けた患者会の活用。がん対策推進に向けたアイデアや意見の提案、県民に向けた行政との共同メッセージの発信など、「がんに強い群馬」「がんになっても希望を持って生活できる群馬」をめざし、ぜひ患者会を活用してください。
以上です。